2016年05月02日 10:28

KADOKAWAグル―プの児童書出版社汐文社では柳田国男原作・京極夏彦文の絵本シリーズ「えほん遠野物語」の刊行を開始した。第一弾は4月28日に発売の「やまびと」(絵:中川学)本体1500円、「まよいが」(絵:近藤薫美子)本体1500円となる。

柳田国男の代表作で、遠野に伝わる怪異譚・民話・神話・を集成した「遠野物語」(1910年)が、京極夏彦さんの新たな語りで、美しい絵本として現代によみがえる。

「やまびと」は、遠野物語の冒頭近くの「山男」「山女」のストーリーをまとめたもの。美麗な絵で山の怖さをストレートに感じさせる絵本になっている。「まよいが」は、代表的なストーリーのひとつ、森の中の不思議な家「迷い家」にまつわる不思議な話を取り上げている。そこかしこにひそむお化けを探すのも楽しい、何度も楽しめる絵本だ。

「えほん遠野物語」は6月に「かっぱ」(北原明日香:絵)を、本年冬に「ざしきわらし」(町田尚子:絵)の刊行を予定している。