2017年03月02日 09:00

出光興産は、出光大分地熱滝上事業所において、バイナリー発電所の商業運転を開始した。
地熱発電は天候に左右されずに安定的な電力供給が可能な再生可能エネルギーであり、東日本大震災以降各地で開発が進められている。日本には世界の約10%の地熱資源が存在しており、世界第3位のポテンシャルを有している。
出光興産は、1979年より地熱事業に着手しており、1996年の九州電力滝上発電所の操業開始以来、出光大分地熱滝上事業所にて発電用蒸気を供給してきた。未活用の熱水の有効利用を目的に、2016年3月より同エリア内に国内最大級の滝上バイナリー発電所の建設を開始し、今回、商業運転を開始した。バイナリー発電は、熱源となる水と低沸点媒体の2つの流体を利用するため「バイナリー」の言葉が名称に使われており、従来の地熱発電では活用できなかった低温の蒸気・熱水での発電を可能にする発電方式だ。