2016年07月05日 07:09

辻静雄食文化財団は、7月4日、八芳園「ニュイ」にて第7回辻静雄食文化賞の贈賞式を開催した。
辻静雄食文化賞は、辻調グループ創設者・辻静雄さんの志を受け継ぎ、2010年に創設された。日本の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指した目覚しい活動を通じ、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動を対象に選考し、顕彰を行っている。
第7回を迎える2016年の辻静雄食文化賞の本賞には、2組が選ばれている。八木久美子さんの著書『慈悲深き神の食卓 イスラムを「食」からみる』は、イスラムの食を現実的な視点から語り、「食べる」という日常的な営みを通してイスラムの本質に迫った。くまもとあか牛生産者の井信行さんは、阿蘇の草資源と水資源を活用した循環型畜産を実践し、地域ぐるみで自然環境を維持しながら持続的な生産活動を行っている。また、専門技術者賞には、レストラン「HAJIME」のオーナーシェフ、米田肇さんが選定された。