2015年10月07日 09:57

伊勢半本店は、紅ミュージアムの開館10周年を記念し、初めての絵画展「伊東深水が見た像(リアル)――美の軌跡・素描」展を開催する。
伊東深水(1898-1972)は、大正から昭和期に活躍した美人画の巨匠として、今なお幅広い人気をもつ日本画家。日本画はスケッチに始まり素描に描き起こし、下絵制作を経て本画に取り掛かるという工程を踏むが、素描は絵画でありながら、観賞用として描かれた作品ではない。しかし素描には、画家本人が被写体を見た際の素の情報が映し出されているという。
絵画展では、深水の後継者であった次男「伊東万燿(いとうまんよう・1921-1970)」の遺族が所蔵していた未公開の素描画作品を展示する。会場は、東京・南青山の伊勢半本店・紅ミュージアム。会期は10月10日(土)~11月29日(日)。観覧料は700円(税込・パンフレット付き)。月曜休館。