2015年08月28日 10:21

青森県南部地方の八戸市は海の幸に恵まれた港町で、漁獲量日本一を誇るイカやサバ、イナダ、イワシ、サンマ、カレイ、アワビ、ホヤなど、バラエティーに富んだ魚介類が市場を賑わせている。
中でも夏場に脚光を浴びるのが、全国トップクラスの漁獲量を誇る「ウニ」。産地ならではの食べ方が受け継がれており、観光客にも好評だ。ウニを使った汁物「いちご煮」は八戸の名物で、昆布だしと塩、わずかな醤油だけのシンプルな味つけ。同市鮫町の老舗料亭旅館「石田家」が、お椀に盛りつけてお吸い物として提供している。
あわびの貝殻に沢山のウニを並べ、蒸し焼きにした郷土料理「焼きカゼ」も、八戸でしか食べられない。八戸市営魚菜小売市場の向かいにある磯辺うに店(営業は月曜~土曜)では、御年80歳になるおばあさんが、炭火で丁寧に焼き上げてくれる。