2025年10月31日 09:04

新潮社は、阿刀田高さんが、高齢男性のひとり暮らしに効く知恵と日々を機嫌よく過ごすコツを軽妙に書き下ろしたエッセイ集「90歳、男のひとり暮らし」を、9月25日に刊行した。新聞各紙やラジオでも紹介され、話題になり、この度4刷目の重版が決定した。

阿刀田さんは御年90歳。数年前に配偶者が介護施設に入居して以来、自宅で単身生活を送っている。この本では、老いを受け止めながら、「何事も「まあまあ」ならそれでいい」「老いてこそユーモア」をモットーに前向きに生きる老境の日々を、阿刀田さんらしい軽妙さでつづってもらった。

朝は鏡で自分の顔を点検、料理は手抜きで栄養を確保、通信販売で失敗ショッピングを経験、落語を「読んで」楽しみ、眠れぬ夜は源氏物語や百人一首を数え、時に妻や亡き人々を想う。衣食住から趣味教養までを軽やかに愉しむヒントはもちろん、90年積み重ねた知恵と経験が人生の豊かさを伝えてくれる、滋味豊かなエッセイ集となる。

書籍内容は、突然始まった単身生活。モットーは「「まあまあ」でいいじゃないか」。簡素に食事を調え、落語は読んで鑑賞、旧知の場所を訪ね、亡き人の思い出に親しみ、眠れぬ夜は百人一首を数える。迫りくる老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごすコツを伝授し、人生の豊かさを再認識させてくれる滋味絶佳の老境エッセイとなる。

「90歳、男のひとり暮らし」は1870円(税込)。発売日は9月25日。