2025年10月30日 19:43

おりおりと群馬県上野村は、冬の閑散期を活用した地域交流ツアー「村の暮らしにふれる・親子でクリスマスツアー」を、12月20日〜21日に開催する。

群馬県南西部に位置する上野村は、森林が村土の約95%を占める自然豊かな山あいの村。昭和40年代に約4000人だった人口は減少を続け、2025年現在は1000人を下回っている。令和3年時点では65歳以上が全体の約45%を占めており、高齢化が進む中で地域の持続可能性が問われてきた。

上野村では「人口が減少しても持続可能で豊かに暮らせる社会」を掲げ、地域資源を生かした産業振興や交流人口の拡大を進めている。特に、夏季に比べて観光客が大きく減少する冬季には、道の駅や飲食施設の営業縮小、宿泊施設の稼働率低下などが課題とされてきた。本取り組みは、こうした人口減少と冬季の観光閑散という二重の課題に対し、地域住民と外部の家族が交流しながら「暮らしにふれる旅」を通じて新たな関係人口を育む試みとなる。

観光需要が落ち着き、地域側に受け入れ余力が生まれる冬季を、交流の機会として活用する。おりおりは、住民と訪問者が自然に関われる仕組みを設計し、滞在を「観光」から「交流」へと変える。

参加者は村人とともに料理や手仕事を体験し、山あいの暮らしを身近に感じながら交流。子どもたちは地域の見守りのもとで「村のおつかいチャレンジ」に挑戦し、地域との自然な関わりを体験。全行程には村で暮らすファミリーが帯同し、暮らしのリアルを共有する。

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