2025年10月28日 19:50

日本海に突き出た能登半島の先端、奥能登・輪島に位置する白藤酒造では、山本製作所の業務用洗濯機を導入した。
酒造りには、酒袋や麹、蒸米に使う布など、たくさんの布が使われるが、これらは常に清潔に保つ必要があり、毎日、洗う作業が発生する。今までは旧型のオープンワッシャーを使っていたが脱水ができず、容量も小さかった。一度に30枚しか洗えず、脱水も二槽式の脱水槽で10枚ずつ行うため、1日がかりになることもあった。
同社の業務用洗濯機を導入してからの変化は明らか。一度に100枚の酒袋を洗えるようになったことで、これまで1日がかりだった洗濯作業が、今では2~3時間で完了。洗浄からすすぎ、脱水までをプログラムで設定できるため、作業負担は大きく改善された。
また、清潔な環境づくりにも貢献している。酒造りでは「仕事の8割は掃除や道具類の洗浄」と言われるほど、衛生管理が重要。脱水機能によって布の乾燥時間が短縮され、湿気が原因となる衛生リスクを抑えることができた。特に、大きな麹用の布や甑(こしき)用布もすぐに乾くようになり、助かっているという。
白藤酒造は、能登半島地震では、店舗・事務所兼自宅と土蔵1棟、貯蔵用プレハブ冷蔵庫2棟、倉庫1棟が倒壊する大きな被害を受けた。それでも、伝統を守るため、また地元のためにと、酒造りの再開へ向けた復興の道を歩み始めた。山本製作所はこれからも、顧客の課題に寄り添い、確かな技術で支援していく。








