2025年10月17日 21:03

学研ホールディングスとグループ会社のメディカル・ケア・サービスは、京都大学との共同研究を基盤とする、新会社「Gerok(ジェロック)」を設立した。
Gerokは10月1日より本格的に始動し、共同研究の成果を社会に還元するための事業推進主体として、老化関連疾患に対する実用化を目指すとともに、企業・研究機関とのアライアンスを通じて、誰もが心ゆたかな生活をより長く楽しめる健康長寿社会の実現に貢献していく。
日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進み、医療・介護・社会保障の負担は年々増大している。こうした社会的課題に対し、学研グループは中期経営計画「Gakken2025」において「ウェルネスサービス」を医療福祉分野の重点戦略領域と位置づけ、健康寿命の延伸市場へのアプローチを推進してきた。
メディカル・ケア・サービス(MCS)は、「認知症を取り巻く、あらゆる社会環境を変革する」を企業ミッションに医療機関や大学との連携を強化し、認知症の早期発見や予防、改善に向けた研究を推進してきた。その中で、老化研究の第一人者である京都大学の鍋島陽一教授と協議を重ね、認知症の予防・治療に関する共同研究を2024年10月1日に開始した。
そこから得られた技術基盤を、より広く加齢関連疾患全般へと応用・発展させるべく、京都大学大学院医学研究科に「健康加齢医学講座」(寄附講座)を設置し、研究体制を強化してきた。そしてこれらの研究成果を社会実装へとつなげるため、事業化を本格的に推進する運びとなった。