2025年10月16日 15:52

FIVOR(ファイバー)は、10月より岡山県真庭市の協力のもと、岡山県立真庭高等学校と連携し、持続可能な栽培システム「アクアポニックス」を使った先端技術学習を開始する。
「アクアポニックス」は、水耕栽培と水産養殖を組み合わせた持続可能な栽培システム。微生物の働きにより魚の排せつ物が植物の栄養となり、植物が水を浄化する。
農業就業者は1950年代以降減少を続けており、異常気象の頻発により作物の収穫も不安定。一方、漁業では海水温の上昇や海洋汚染による漁獲量の減少が深刻化している。また、養殖による環境汚染も課題。「アクアポニックス」は、こうした環境変動の影響を受けにくく環境負荷の少ない栽培・養殖システムとして、世界的に注目を集めている。
FIVORは、専門知識がなくても「アクアポニックス」を安心して導入できる装置「TAMATE BOX」を開発した。環境負荷を軽減しながら、栽培と養殖に取り組める。
真庭市では人口の約10%が農業に携わっており(全国平均約3%)、「循環連携・共生社会」の実現を目標に掲げている。真庭高校の食農生産科では、農作物の育つ姿を間近で見ながら生産・加工・販売までを体験的に学習し、地域の未来を支える人材を育成。FIVORとの連携を通じて、先端技術である「アクアポニックス」を含む施設型栽培への理解を深め、得た知見を今後の活動につなげることを目指す。