2025年10月10日 19:44

スーツケース修理専門店「スーツケース修理王」は、累計5万件以上の修理データを分析し、RIMOWA(リモワ)製スーツケースの修理が多い部位トップ5と予防策をまとめた。

それによると、「RIMOWA」修理部位で最も多かったのはキャスター(車輪)だった。リモワに限らず、スーツケースのキャスターは常に地面と接するため割れ・折れ・タイヤ外れ等の故障が起きやすい部位。1輪でも破損すると走行が困難になり、無理に引き続けると他のキャスターやハウジングにも負荷がかかる。破損したまま走行すると負荷が連鎖するため、早めの交換が望ましいという。またキャスターはポリウレタン製が多く、湿気による加水分解でひび割れが起こるため、湿度の低い場所に保管し、ホコリを定期的に拭き取ることがおすすめ。

なお応急措置としては、壊れた車輪が1輪でもある場合は、正常な前2輪または後2輪だけで走行し、破損箇所を地面に接触させないようにすると二次被害を防げる。修理王ではキャスター1カ所の交換が4000円~、修理時間は10分~が目安となる。

修理王のデータによると、リモワの故障箇所は車輪やハンドルなど比較的短時間で直せる部位に集中しており、キャスター交換やハンドル修理なら店頭で数十分以内に完了することも多いとのこと。代表の佐野麻依さんは「お気に入りのスーツケースは、壊れたら即買い替えるのではなくプロの修理で延命することで、サステナブルな旅につながる」と述べている。