2025年10月10日 09:54

スマートプラスは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に対し、証券ビジネスプラットフォーム「BaaS」のセキュリティトークン(ST)取引機能を提供し、10月9日より共同運営によるデジタル証券取引サービス「ASTOMO(アストモ)」を開始する。
2024年度のST市場は、累計発行金額が1600億円(国内・公募)を超えたと報告されており、年々拡大を続けている。2023年12月には大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)が運営する日本初のSTのセカンダリ(二次流通)市場である「START」が開設され、ST市場は更なる成長が期待されている。現在、不動産STがST発行額の大半を占め、市場拡大を牽引しているが、今後は社債等の債券型STをはじめ、多様な資産のST化が期待されている。
ST市場の拡大や「START」によるセカンダリ市場の開設という市場環境を捉え、国内有数の顧客基盤を有する三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、デジタル・アセット事業への参入を決定した。同社は、新たなデジタル事業の可能性を探求し、高度化・多様化する顧客のニーズに新たな価値や体験を提供することをめざし、スマートプラスの「BaaS」をデジタル・アセット事業の基盤システムとして採用した。「ASTOMO」は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券とスマートプラスが共同で運営する個人投資家向けデジタル証券取引サービスであり、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のデジタル証券調達力とスマートプラスのプラットフォーム開発・運営力を組み合わせることで実現した。