2025年09月11日 15:03

三菱電機は、自動運転レベル4に対応し、配車から車両運行までを無人化した自動運転サービス「xAUTO(エックスオート)」を、リゾート施設向けに10月から提供開始する。

日本では、少子高齢化・人口減少に伴い、さまざまな業界においてドライバー不足が深刻化している。なかでも、国内旅行客や訪日外国人の増加している観光産業においては、さらなる人手不足に起因するサービス品質の低下が懸念されている。

総社は、安心・安全な自動運転技術の確立に向け、2021年から多様なユースケースに応じた自動運転車両の実証実験を重ねてきた。それらを通じて蓄積した知見や技術をもとに、リゾート施設に対し、配車から車両運行までを無人化した自動運転サービスを提供する。

「xAUTO」は、利用者の予約に基づき、配車から車両運行まで全てを自動で実施する自動運転サービス。同社が鉄道分野や航空管制分野で培ってきた運行管制や遠隔監視技術を応用し開発した、高度な配車アルゴリズムを備えた運行管制システムにより、複数台の車両の同時運行を円滑に行う。また、LiDARを用いた物体認識技術による障害物検知を行うことで、安全性を確保。さらに、LiDARが誤検知を起こしやすい霧天候下においても、同社独自の霧対策機能を搭載することで、安全な走行を実現する。

今後、リゾート施設向けに、本サービスを順次導入するとともに、同社独自のデジタル基盤「Serendie」を活用し、自動運転車両の運行効率改善などのサービス価値向上に取り組む。

三菱電機