一棟貸し古民家宿を運営する「LOOOF -るうふ-」は、通算28棟目となる新施設「漂之家（ひょうのいえ）」を10月1日、山梨県南巨摩郡南部町に開業する。これに先立ち、9月8日より予約受付、開業記念プランの販売を開始した。

本施設は、築200年ほどの古民家を改修し、最大6名まで宿泊可能。最大の特徴は、2階に設えられた天空風呂。雄大な山あいと富士川沿いの景色を一望しながら、非日常のひとときを楽しめる。寝室は2部屋、シングルベッド4台と畳の和室に布団2組を用意。洗面台や空調設備も整えられ、四季を通して快適に過ごせる。広々とした庭では焚き火や花火、BBQなどをも可能。天空風呂での入浴茶体験や山梨の旬を囲炉裏で味わう食事、縁側で過ごすひとときなど、「お茶に浸るリトリート」を届ける。

本宿は、南部町と昨年7月に締結した「空き家等解消に向けた官民連携協定」に基づく第1号物件。これまで山梨・千葉・群馬など各地で古民家や長年空き家になっている物件を再生し、宿泊施設として活用してきたが、自治体と協働して空き家を再生するのは今回が初めての取り組みとなる。

「るうふ」は、単なる宿泊事業の拡大ではなく、歴史ある建物を未来へ残し、人と文化が交わる地域社会を育むことを目指している。今後も自治体と積極的に協働し、空き家問題の解決や地域社会の創出に貢献する取り組みを進め、文化価値経済のうねりを起こしていく。

古民家宿るうふ「漂之家」、詳しくはこちら。