2025年07月24日 19:00

タカショーは、TBMと低炭素素材「CR LIMEX(シーアール ライメックス)」を使用した「モクプラボードECO」を開発し、9月1日より発売する。
「CR LIMEX」は、排ガスから回収したCO2と工場廃棄物から合成した炭酸カルシウムを主原料とする素材。「モクプラボードECO」は、原料にCR LIMEXを配合することで排ガス由来のCO2を製品重量比8%含み、年間で約1.4 tのCO2を固定化できると見込まれる。本製品への取り組みをきっかけに、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを一層推進していく。
カーボンリサイクル技術の普及は、カーボンニュートラルの社会の実現に大きく貢献できると期待されている。IEAの予測によると、エネルギー起源のCO2排出量の削減技術のうち、カーボンリサイクル技術を含むCCUS(CO2の回収・貯留・利用)による削減量が占める割合は2070年時点で約19%。電化や再生可能エネルギーに次ぐトップ3に入っている。
日本政府のGX戦略においても、カーボンリサイクルは成長投資分野として位置づけられており、革新的な技術と産業の創出が期待されている。TBMは、排ガス由来のCO2と工場から排出されるカルシウム含有廃棄物などを低環境負荷プロセスで化学合成した炭酸カルシウムを主原料とする「CR LIMEX」の開発を進め、国内特許を取得。政府のロードマップから約15年早めた2024年に上市するなど、CO2固定化技術の先進的な実用化を実現した。