2025年07月09日 12:40

鈴与、T2、月桂冠の3社は、共同で、自動運転トラックを用いて日本酒を幹線輸送する実証を、7月9日より関東・関西間の高速道路一部区間で開始する。
鈴与は1801年に創業し、国内に約140拠点、海外に13カ国21拠点を構え、陸・海・空を駆使した総合物流ネットワークを構築している。その物流ネットワークを生かして月桂冠に対し、最適な物流ソリューションを提供している。月桂冠は、1637年に創業して以来、京都・伏見で最古の蔵元として、日本酒の製造・販売を手掛けている。T2は、2022年の会社設立以来、物流業界における人手不足などの課題に対応するため、自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指し、7月よりレベル2自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行を開始した。
物流業界では昨今、慢性的なドライバー不足が問題となっており、日本酒の輸送にあたっても、今後いかに持続可能性を確保していくかが課題となっている。こうした社会課題に対応すべく、今回、鈴与と月桂冠、T2の3社共同で実証を開始する。
本実証では、京都市にある月桂冠の物流拠点から神奈川県厚木市にある鈴与の拠点までを結ぶ高速道路の一部区間で、T2が開発した自動運転トラックを用いて月桂冠の「つき」2Lパックなどの日本酒を輸送し、自動運転トラックによる持続可能な物流オペレーションが実現できるかを検証する。3社は、今回の実証結果を踏まえて、T2のレベル2自動運転トラックによる商用運行および2027年から開始するレベル4自動運転トラックでの連携も検討していく。