2025年06月27日 16:26

徳志会は、地域特性とこころの健康に関する調査を実施、その結果を公開した。

whethernewsが行った地域ごとの日照時間に関する調査によると、12月~2月までの3カ月間の日照時間は、全国平均で407.5時間であることが報告されている。しかし、青森や秋田、山形、新潟など雪がよく減る地域の12月~2月までの3カ月間の日照時間は全国平均の半分の200時間程度。日にあたる時間が短くなると体内時計を調整するメラトニンや気分の高揚に関わるセロトニンの分泌が減少し、抑うつ症状を引き起こしやすくなるといわれている。

今回の調査では、東北(北海道含む)や北陸など冬場の日照時間が短い雪国に住む人と、それ以外の地域とではうつ病の発症リスクが約1.5倍の差があることが分かった。東北や北陸に住み、うつ病を経験した人がどのような症状を発症したか確認すると、過眠や過食などの症状を感じた人が多かった。また、うつ病経験者ほど1日あたりの日にあたる時間が短いことも明らかに。うつ症状がどれくらいの期間継続したのか調査したところ、約7割が1カ月以上にわたり症状が継続していた。

うつ病は発症すると回復までに長期間必要となるケースも見られる。特に日照時間が短い雪国に住む人は、散歩などの運動を取り入れて、日頃から日にあたることを心がけた生活が大切だといえる。