2025年06月19日 10:01

東京インキは、日本で初めてFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンターに対応したプラスチックシンチレータフィラメント「ルミネード3DPフィラメント」を、8月1日より同社ウェブサイトにて販売開始する。
東京インキは100年の歴史を誇る総合色彩化学メーカー。祖業であるインキ事業を基盤に培った経験と技術を活かし、現在ではプラスチック着色剤や機能剤を中心とする化成品事業、各種資材を扱う加工品事業にも展開している。
本製品は、2017年より販売実績のある「ルミネード」と同一の組成を有している。同社独自の材料配合・分散技術と、フィラメント化を可能にした成形加工技術を融合することで、シンチレータの手軽な造形という新たな可能性を切り拓く。
従来の金型成形と比較して、少量生産に適した自由な形状設計と迅速な試作が可能。これにより、大学・研究機関・医療機関などにおける研究・教育の現場での活用が期待される。さらに、ブラックライトを活用したインテリアなど、視覚効果を活かした装飾用途にも展開可能だ。
本製品は、7月2日~4日に日本科学未来館で開催される「第62回アイソトープ・放射線研究発表会」にて展示・実演を行う。展示会当日は、製品展示に加え、FDM方式3Dプリンターによる造形実演も予定。シンチレータ造形の新たな可能性を体感できる。