2025年06月18日 16:12

履修データセンターは、2026年卒業予定の全国の大学生1000名を対象に、「就職活動と面接に関する意識調査」を実施した。その結果、学生の6割以上が「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などのエピソード面接に違和感を持っている」ことが明らかになった。
調査では、「多くの学生が脚色しているのに、そのエピソードで判断する面接は疑問に思うか」という質問に56.3%が「そう思う・どちらかといえばそう思う」と回答。この結果は、学生の多くが「周囲も『話を盛っている』とわかっているのに、それを前提に判断されることへの納得のなさ」という漠然とした不信感を抱いていることを示している。
さらに、「本人の資質ではなく、自分をうまく見せるコミュニケーション能力だけで判断されている面接が多いと思うか」には「そう思う・どちらかといえばそう思う」が64.4%に上る。また、「エピソードの話が中心の面接は、結果として学生の脚色を助長していると思う」には62.2%が「そう思う・どちらかといえばそう思う」と回答した。
「面接で語られる内容よりも、話し方や雰囲気の印象に合否が左右されている」と感じている学生が多いようだ。これは単に「話し上手が有利」という構図に対する懸念だけでなく、「評価の焦点が話し方や印象に寄りすぎているのではないか」という感覚につながっていると考えられる。学生たちが、「本来持っている実力が見過ごされるのではないか」という懸念を抱いている様子がうかがえる。