2025年01月17日 09:22

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、首席指揮者・鈴木優人さんの指揮のもと、フランス、スペイン、ドイツ、オランダの4カ国7都市を巡る欧州ツアーを1月に実施する。

BCJは、1990年、鈴木雅明さんにより創設されたアンサンブル。音楽監督に鈴木雅明さん、首席指揮者に鈴木優人さんを擁する。世界各国から集まる古楽のスペシャリストとともに、オリジナル楽器を用いてバッハを中心とした音楽遺産の理想的上演を目指し活動を行う。

今回のツアーは、鈴木優人さんがBCJを率いてヨーロッパで初めて公演を行う重要な節目であり、次世代へのバトンタッチを象徴する一歩となる。2024年夏に行われたBBCプロムスを含むツアーで高評価を得たことを受け、さらに多くの観客に演奏を届ける場として企画された。今回のプログラムは、従来のバロック音楽から一歩離れ、モーツァルト作品に焦点を当てている。中でも注目は、鈴木優人さん自身が補筆した「レクイエム ニ短調」。この公演はモーツァルトの誕生日を記念し、特別な意味を持つ演奏となる。

2022年11月、パリ・フィルハーモニーでの公演が完売となったことを受け、再びパリでの公演が予定されている。今回もまた発売から早々に完売し現在はキャンセル待ちとなっていることからも、注目度の高まりが伺える。また、鈴木優人さんにとって特別な場所であるオランダでの公演も含まれている。鈴木さんはオランダ・デン・ハーグで生まれ、長年その地で暮らしていたため、今回の公演は個人的にも重要な意味を持つものとなる。

バッハ・コレギウム・ジャパン