2024年12月05日 20:00

日本酒造組合中央会では、「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会」及び日本酒造杜氏組合連合会と協力し、「伝統的酒造り」について、これまで国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産代表一覧表への登録に向けた取り組みを行ってきた。
日本時間12月5日3時43分(現地時間12月4日15時43分)に、アスンシオン(パラグアイ)にて開かれたユネスコ無形文化遺産保護条約第19回政府間委員会の審議において、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産への登録が決定した。日本からの登録は本件で23件目となる。
ユネスコ無形文化遺産に登録決定の瞬間では、中央会の委員や日本酒及び焼酎の蔵元、みりんに関する関係者など、有志が東京・虎ノ門にある「日本の酒情報館」に一同が集まり、ライブ配信で「伝統的酒造り」の審議の行方を見守った。
審議では、評価機関による勧告の報告からはじまり、議長による採択が日本時間12月5日3時43分になされ「伝統的酒造り」がめでたくユネスコ無形文化遺産への登録が決定いたした。決定をうけ、現地では拍手により祝福。決定の後には、加納雄大(かのうたけひろ)さんユネスコ日本政府代表部特命全権大使によるスピーチが行われ、「伝統的酒造り」に関するショートフィルムが上映された。
政府間委員会にて、めでたく正式にユネスコ無形文化遺産への「登録」が決定となったことから、国内各地の酒造組合において一般の人が参加できる様々な記念イベントの開催を今後予定している。