2024年11月21日 13:57

日本通運、全通、日本FL、JR貨物、T2の5社は、「自動運転トラック×貨物鉄道」モーダルコンビネーションの輸送モデルを構築するため、実証実験の検討を開始する。これは社会課題であるCO2排出量削減、物流業界の労働環境改善および労働力不足への対策として、将来的なレベル4自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて輸送するもの。

日本の貨物鉄道輸送において全国ネットワークを構築している4社(日本通運、全通、日本FL、JR貨物)に、自動運転トラック技術を有するT2が融合。「自動運転トラック×貨物鉄道」のモーダルコンビネーションを実現することで、自動運転区間における輸送ルートの複線化を構築する。それにより輸送力の増加や貨物鉄道不通時へのBCP対応が可能となる他、貨物積み替え作業が効率化され、日本における貨物鉄道輸送の可能性が将来に向けて限りなく広がっていく。

また、実証実験に向けスワップボディトラックと貨物列車の両方に積載可能な31フィートタイプの共用コンテナを、T2とJR貨物で共同開発、2025年3月末に完成予定。共用コンテナは貨物列車からスワップボディトラックに直接載せることができ、貨物の積み替え等に要する作業時間を短縮することが可能となる。

2025年5月~6月を実証期間とし、関東~関西間はT2のレベル2自動運転トラック、関西~九州間はJR貨物の貨物列車を組み合わせ、日本通運、全通、日本FLの貨物を輸送する想定。