2024年11月08日 19:32

海と日本プロジェクト in 青森県と海と日本プロジェクト in 岩手は、青森県の県南から岩手県の県北を走るJR八戸線と連携。三陸海岸の魅力を伝える体験ツアー列車「SeaTrain」を、10月19日・20日、26日・27日の全4回開催した。

三陸沿岸を走る八戸線は美しい車窓スポットを持つ魅力的な路線だが、乗客数が低迷し、その魅力が十分に伝わっていない。魅力を発信するためには、地域の人々がその魅力に気づき、特に高校生など若い世代を巻き込んで幅広い世代に訴える必要がある。そこで、このたび地元の高校生が三陸の海の魅力を調査し、その成果物を活用して特別列車を運行するとともに、久慈駅で観光施設での見学・体験イベントを行った。

青森県の千葉学園高等学校の生徒が考案したお弁当には、地元食材をふんだんに使い、三陸の味を一口ごとに楽しめる工夫が凝らされている。また、列車内では岩手県久慈東高等学校の生徒が制作した特製冊子を配布。冊子には、三陸海域の現状、青森県・岩手県の観光名所が豊富に掲載されている。三陸の海の恵みがどのように育まれ、未来へと引き継がれていくのかを学び、海への理解と関心を深めてもらえる内容となった。

参加者からは「回るスポットが面白いところばかりでまた行ってみたくなりました。ウニの畜養場や北三陸道の駅は駅からのバスが出ていないと思うので、また同様のツアーがあれば開催してほしいと思うくらいです」等の声が寄せられた。