2025年08月13日 16:28

森林の持続的循環と自然資本の再生を目指す「森づくり」の専門集団、青葉組は、岩手県大船渡市に国内3拠点目となる「岩手団」を開設した。
今年2月に同市で発生した平成以降最大規模と言われる大船渡市大規模林野火災(約3400ha焼失)の被災地において、森林再生の取り組みを本格的に開始する。その第一弾として、8月23日に綾里地区公民館にて、被災した山林所有者を対象とした個別相談会を開催する。
2月26日に発生した大船渡市大規模林野火災は、大船渡市の面積の約1割にあたる3370haの森林を焼失させ、暮らし、地域林業、森林生態系に深刻な被害をもたらした。火災から半年近くが経った今も、多くの山林所有者が倒木や土砂流出等の二次災害の不安や悩みを抱え、手をつけられずにいる。
青葉組は「未来の森を、いまつくる。」を企業理念に掲げ、これまで全国各地で苗木生産から植林・森林管理・木材活用までを一貫して担う造林専門事業に取り組んできた。今回、大船渡の山林再生に取り組むため、地元林業会社や自治体、森林組合と連携し、山林再生をスタートするための拠点を開設。2026年春ごろを目途に造林事業を開始することを決定した。
拠点開設に伴い、被災した山林所有者が今後の山林再生の選択肢を知り、前向きな一歩を踏み出すための個別相談会を開催する。当日は、青葉組のスタッフが焼損木の伐採・再造林、管理委託、山林の売却などの具体的な支援内容を個別に提案。また、大船渡市の山林所有者向けの問い合わせフォームも開設した。