2024年11月06日 16:17

東京建物は、11月23日~2025年1月12日まで、「BAG-Brillia Art Gallery-」で、企画展『「縁と線 -京源のキセキ-」紋章上繪師 波戸場承龍・波戸場耀鳳』を開催する。日本に古くから伝わる家紋は、それぞれの家や氏族の象徴として、日常生活になじみ深いもの。本展ではこの家紋のデザインを手がける「京源」の2人のデザイナーの作品を展示する。
京源は1910年、家紋を着物に描く前の工程を担う職人「紋糊屋(もんのりや)」として、初代波戸場源次によって京橋で創業された。二代目は着物に家紋を手で描く「紋章上繪師(もんしょううわえし)」となり、三代目波戸場承龍(はとば しょうりゅう)、息子の耀鳳(ようほう)へと引き継がれている。承龍・耀鳳親子は2010年に工房「誂処 京源」を立ち上げ、伝統的な意匠と現代感覚を融合した、家紋による新たな表現を指向している。
2025年は三代目波戸場承龍が家業を継いで50周年にあたる。本展で紹介する承龍・耀鳳親子の作品は、曲線部分をデジタルツールを使って細密に描いた「紋曼荼羅(R)」をはじめ、独特の世界を持つ。伝統的な意匠と現代感覚を融合した京源のデザインは、服飾雑貨、ラベルデザインなどジャンルを問わずさまざまな企業やブランドなどに提供されている。
本展ではそうしたコラボレーション作品に加えてオリジナル作品の一部などを展示・販売。また、会期中には子供向けのワークショップやトークイベントなど各種イベントを開催予定。