2024年11月06日 12:58

ユアサ商事は、竹中工務店と、建設工事現場で排出されるCO2排出量の把握のため、テレマティクスサービスを活用した自動モニタリングの取組みを開始した。

今回開始した自動モニタリングは、2023年1月に竹中工務店と共同開発した「CO2排出量モニタリングシステム」における顧客向けサービスの向上のため、新たにテレマティクスサービス活用を拡充するもの(テレマティクスサービスとは、建設機械メーカー等が機械に装備した通信システムを利用して提供しているサービスの総称)。

「CO2排出量モニタリングシステム」は、建設重機、建設用機器にIoTデバイスを取り付け、その活動量を自動的に計測。データをクラウドに自動転送する。そしてCO2排出量算定・可視化クラウドサービス「Zeroboard construction」と連携。建設工事現場におけるCO2排出量の正確かつリアルタイムな可視化を実現する。これまで手作業で計測、入力していた工程を大幅に削減し、生産性向上、CO2排出量可視化に貢献してきた。

しかし運用時、建設重機、建設用機器に現場でIoTデバイスを取り付ける手間が生じていたため、よりスムーズなアクセシビリティと業務負担軽減を目指し、遠隔監視システムとのデータ連携開発及び実証実験を実施した。建設機械メーカー各社が顧客に向けて提供するテレマティクスサービスは多数あり、その一部を活用した今回の開発では、コベルコ建機、日立建機のテレマティクスサービスとの連携を実現した。また、タダノとの連携を視野に実証実験に着手している。

ユアサ商事