2024年11月06日 12:56

誠文堂新光社は、11月8日、「藤井旭の天文年鑑 2025年版」を発売する。

本書は、2025年に起こる天文現象をわかりやすく解説した星空観察のコンパクトサイズのガイドブック。12カ月それぞれの月の星空の様子と、その月に起こる天文現象をわかりやすく紹介した。

2025年に起こる天文現象として注目したい現象は、年明け早々1月12日に起きる、火星の地球への接近だ。2年2カ月毎に起こるが、冬の宵の南の空のふたご座で赤く輝き、人目を引くようになる。また、3月24日と5月7日には、16年ぶりとなる土星の環の消失が見られる。環を持つ惑星としてなじみのある土星だが、この2日は、地球から土星の環が見えなくなる。今年は1年をとおして、土星の環はとても薄い状態で見えている。初秋の9月8日には、全国的に皆既月食を見ることができるが、皆既食の継続時間が1時間23分と見ごたえのある皆既月食となる。また、2025年にはすばる(プレヤデス星団)が月にかくされるプレヤデス星団食が4回起こる。

監修者の相馬充さん(国立天文台)の専門分野は位置天文学・歴史天文学。本書では、天文現象を観察できる時刻や観察方法について紹介しながらやさしく解説。天文初心者でも手にとってすぐにわかるように、写真や図版とともに観測する際のポイントを紹介、子どもから大人まで楽しめる一冊だ。

定価は990円(税込)。発売日は11月8日。

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