2024年10月29日 10:10

北海道海洋文化フォーラムは、10月11日〜20日の10日間、ニッポンレンタカー北海道と連携し、「オール北海道レンタカーでクリーンアップ作戦!」を実施した。

期間中、北海道内にあるニッポンレンタカーの店舗でレンタカーを借りる観光客を対象に、旅行中に見つけたごみの回収をよびかけた。今年で3回目の実施となるこの企画は、実施店舗を2023年の2倍(5店舗→10店舗)に拡大して実施した。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で実施している。

近年の北海道はインバウンド需要の高まりもあって、各地で観光客が激増している。それに伴って観光地のごみの増加も目立つようになった。「オール北海道でクリーンアップ作戦」では、北海道を訪れる観光客に旅行中に見つけたごみを拾ってもらい、観光地の美化への協力を呼び掛けた。海洋汚染が世界的な問題となっているが、「海洋ごみの8割は街から流れてくる」といわれている。この企画は、観光地を含めた街のごみが川や水路に流出して海に至っている現状を観光客に知ってもらい、海洋ごみ問題への意識を高めてもらうことを目的としている。なお、この企画に参加し、アンケートに協力した観光客には北海道銘菓「白い恋人」をプレゼントした。アンケートでは、「海洋ごみ問題」に「関心あり」と回答する参加者が多かった一方、「海洋ごみの8割は陸地から排出されている」という事を「知らなかった」と回答した人も多く、さらなる啓蒙活動の必要性を感じた。

北海道海洋文化フォーラム