2024年10月16日 12:54

博展社がデザイン・設計・施工を手掛けた、東京銀座資生堂ビルのウィンドウアート「在る美」が、日本最大級のデザインアワード「日本空間デザイン賞2024」にて、最高賞を獲得した。
同ビル2023年10月~12月のディスプレイは、伝統工芸が持つ日本古来の美意識をテーマとし、京都の職人と共にツリーとリースを制作した。大窓ディスプレイのモチーフは「和傘」。リサーチをする中で「竹骨と飾り糸」という要素に着目。本来傘の内側にあり、使用者しか見ることのできない「竹骨と飾り糸」をあえて露出させたデザインは、そこに在る美の探求、そして新たな美の定義に取り組んできた資生堂の企業姿勢を表現している。
日本空間デザイン賞は、空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立された日本最大級のデザインアワードで、2024年度は801作品の応募があった。「在る美」はショーウインドウ・アート空間部門において金賞を受賞。さらに、金賞12作品の中から3作品のみが選出されたグランプリ大賞「KUKAN OF THE YEAR 2024」を受賞した。
なお、本作品は「第103回 NY ADC賞」の「ブロンズ」受賞のほか、「第43回 ディスプレイ産業賞(2024)」においても「ディスプレイ産業優秀賞」を受賞している。受賞者は「京都の和傘職人さんと、和傘でクリスマスツリーとリースを制作したプロジェクト。本作品で、日本の伝統工芸の美しさを多くの方に伝えることができ光栄です。」とコメントした。