2024年09月03日 16:24

地域活性化プロジェトの代表である田辺俊成さんは、奥出雲町の過疎化と衰退に歯止めをかけ、地域を再生させる取り組みを進めている。現在、「たたらの灯りプロジェクト」を通じて、ト蔵庭園の大規模改修のためのクラウドファンディングを実施中。
田辺さんはUターンをきっかけに奥出雲に戻り、衰退するふるさとを再生させようと立ち上がった。「たたらの灯りプロジェクト」は、その一環として、棚田をライトアップすることで地域に賑わいを取り戻すイベント。このイベントは、奥出雲町のファンを増やし、地域を支える人々を育てるため、毎年継続的に開催されている。このたびのクラウドファンディングは、350年以上の歴史を持つト蔵庭園の大規模改修になる。
かつてこの地域で栄えた製鉄業者の拠点であり、江戸時代に小堀遠州の弟子によって作庭されたこの庭園は、今もその文化的価値を伝えている。しかし、長い年月の中で風雨にさらされ、修復が急がれる状況になっている。今回のプロジェクトは、この歴史的な庭園を再び美しく復元し、次の世代にその価値を伝えることを目指したもの。
プロジェクトには、地元の学生や全国から集まったボランティアが協力しており、2007年から2009年にかけて、作庭家の指導のもとで発掘や修復作業が進められた。しかし残念ながらその後は作業が止まっている。今回の取り組みで、再び地域の若者たちと手を取り合い、庭園を完全に復元していくことを目指す。クラウドファンディングはこちら。