2024年08月21日 15:53

「Bunkamuraオープンヴィレッジ」では、アーティストの鈴木康広さんによる「見立て」をテーマとするワークショップを行った。
「Bunkamuraオープンヴィレッジ」は、さまざまな場所で文化・芸術を発信していくとともに、学びや体験の機会を広げるアウトリーチ活動。その一環として、2023年より文化・芸術を多角的に捉え体感しながら知識や教養を身につけ感性を育んでいく「探究型・芸術体感プログラム」を推進している。
昨年は、子どもたちの自主性を尊重するイエナプラン教育を実践する長野県佐久穂町の大日向中学校と連携。同校の中心的な授業となる探究型学習「ワールドオリエンテーション」にて「写真」をテーマに学びのプログラムを実施した。
今年度のプログラムでは6月に、アーティストの鈴木康広さんによる「見立て」をテーマとするワークショップを実施。当日は、鈴木さんがこれまでに制作した作品を写真や映像で紹介しながら、普段どのように「見立て」をしているのか、また「見立て」を見つけるためのヒントについて話した。
そして、子どもたち自身も「見立て」に挑戦。各グループに分かれ、学校内のお気に入りの場所で見立て探しに没頭。グループの仲間たちと話し合ったり、鈴木さんとも意見交換しながら、見慣れた日常の風景の中からたくさんの見立てを発見した。最後は、各グループ1点の写真を選びタイトルと共に発表。見ているものは同じでも一人ひとりの視点が多様であることを実感し、見立てに対する探究心がさらに膨らんだ。