2024年06月27日 18:53

経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(BCG)は、職場におけるAI活用に関する意識調査「AI at Work 2024: Friend and Foe」を発表した。調査は日本を含む世界15の国・地域において、経営幹部から従業員までを含む1万3000人以上を対象に行われた。BCGのデジタル領域に特化した専門家集団BCG Xが実施し、昨年に続き2回目となる。
今回の調査は、企業が生成AIの試験運用を終えて組織基盤に統合しはじめる「過渡期」に行われた。働き手が生成AIにふれる機会も昨年に比べ増えており、特に従業員の生成AI活用については顕著な変化が見られた。「生成AIツールを日常的に使用している」と回答した従業員の割合は52%と昨年の2倍以上、うち43%は業務にも使用していることがわかった。
また「AIが仕事に与える影響」について働き手の意識を尋ねた。その結果、「(効用を)確信している」と回答した人の割合は42%と、昨年の26%から増加している。一方、「不安を感じている」の割合も昨年から5%ポイント増加した。
また、AIや生成AIを日常的に使用している人のうち49%が、AIや生成AIの進化によって今後10年で自分の仕事がなくなるかもしれないと考えていた。その一方、全く使用していない人ではこの割合は24%だった。