2024年06月06日 12:46

河出書房新社は、「シブいビル――高度成長期生まれ・東京レトロビルガイド」(著者:鈴木伸子さん)を6月6日に発売する。
昔ながらの喫茶店、地階に広がる賑やかな飲食街、象が下りた階段、都心にひっそりとある屋上庭園……1964年の東京オリンピック前後、高度経済成長期に建設された、昭和の香りただよう「シブいビル」。本書は、建築として円熟味を増したビルの魅力と価値を豊富な写真とともに紹介する、保存版ガイドブックだ。中央階段の壁一面に広がるモザイク壁画が美しい「東京交通会館」、地階にディープワールドが広がるいま話題の昭和レトロなビル「新橋駅前ビル」など、全21件のビルを紹介する。
1960〜70年代に建築された「シブいビル」は、築50年を節目として、再開発で失われつつある。本書では既に閉館、解体されてしまった、ソニービルや有楽町ビル・新有楽町ビル、ホテルオークラ東京 別館など6つのビルについても貴重な写真とともに紹介。失われたビルにも想いを馳せつつ、高度成長期にできた建築のカッコよさ、その時代の息吹を感じてみては。なお、本書は、2016年にリトルモアから刊行された同タイトルの書籍「シブいビル」を大幅に加筆・再編集して文庫化したもの。今回、「静岡新聞・静岡放送東京支社ビル」および「国立国会図書館東京本館・本館」を新規取材・追加収録した。
定価は990円(税込)。発売⽇は6月6日。