2024年06月05日 20:15

陽と人(ひとびと)、日本郵政、日本郵便、東日本旅客鉄道の4社は、各社が保有するリソースやノウハウを活用し、化学肥料や除草剤不使用の桃および規格外の桃を、日本郵便の「ゆうパック」と新幹線を活用した荷物輸送サービス「はこビュン」が連携し輸送する実証実験を行う。

4社は「物流の2024年問題」や「CO2排出量削減」、「地方創生」などの課題解決の一助を担うことを目的として、業界の垣根を超えたサプライチェーンの構築に取り組んでいる。農業分野の課題は、「収入の不安定さ」や「温暖化の影響による農地への影響」など、多岐にわたっている。物流分野においては、「物流の2024年問題」や「CO2排出量削減」などの課題が顕在化している。「生産地」「物流」「消費者」それぞれの視点でこれらの課題を分解し、業種業界の垣根を超えて整理する必要があると考えた。

本実証実験では、陽と人、日本郵政グループ、JR東日本グループが所有するリソースやノウハウを活用し、各領域の課題を解決するだけでなく、各社が生産から販売までのそれぞれの領域の架け橋となり、将来世代や地球環境にポジティブな影響を与える仕組みづくりを目指す。

また、日本郵政グループとJR東日本グループによる「社会課題の解決に向けた連携強化」に関する協定に基づき、「物流の2024年問題」を背景とした業界の労働力不足という課題解決に向けた、モーダルシフトの選択肢の拡大となることも期待している。