2024年06月04日 15:50

保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する明日香は、外国籍園児を保育した経験がある保育士104名を対象に、外国籍園児への保育課題に関する定点調査を実施した。
本調査では、96.2%の保育士が外国籍園児の保育に関して難しさを感じており、2022年と比較して1.7ポイント増加していることが分かった。
具体的な難しさとして、「指示が伝わらない」(56.0%)、次いで「保護者との連携が取れない」(49.0%)が挙げられた。また、86.5%が文化の違いを感じたことがあり、「化粧やピアスをしている」(41.1%)や「宗教の都合で食べられないものがある」(41.1%)といった場面で感じることが多いことがわかった。
さらに、約8割の保育士が、外国籍園児の文化について学ぶ機会(研修など)を求めているが、参加経験がある保育士は41.3%に留まっている。研修を求める理由としては「視野を広げたい」や「異文化を学びたい」といった声が寄せられている。また、66.3%の保育士が日本の文化を正しく伝える研修に参加したことがなく、60.8%がそのような研修を望んでいた。理由としては、「教えるためにはまず自分が知りたい」や「行事の由来などを伝える時に役立つ」といった意見があった。
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