2024年04月02日 15:55

メタジェンセラピューティクスは、4月2日より、日本初の腸内細菌叢バンク「J-Kinsoバンク」の運用および、腸内細菌ドナーの募集を開始する。
メタジェンセラピューティクスは「マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続ける」ことをミッションとして、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す大学発ベンチャー。
近年の研究により、腸内細菌叢の乱れは、がん、潰瘍性大腸炎、パーキンソン病、アレルギーなど、さまざまな疾患と関連することが明らかになっている。腸内細菌に関する研究の進展とともに、世界では腸内細菌を「医療」において活用する動きが広がっており、米国やオーストラリアで腸内細菌による医薬品が承認されている。日本では、2023年1月より先進医療Bとして潰瘍性大腸炎を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」が承認され、FMTの有効性・安全性の検証が進んでいる。今後日本において、FMTを社会実装し、腸内細菌医薬品の開発を推進するためには、「腸内細菌ドナー」の協力が不可欠だ。
「J-Kinsoバンク」は、日本初の、腸内細菌を活用した医療技術や医薬品の開発を目的とした腸内細菌叢バンク。「J-Kinsoバンク」では、便を提供する「腸内細菌ドナー」を募集し、スクリーニングを実施。適格となったドナーの便は、腸内細菌の抽出等の製造工程を経て、腸内細菌叢移植の臨床試験に使用される。また、ドナーの便を、腸内細菌を活用した医薬品の研究開発にも活用する。