2024年03月21日 19:00

Space BDは、新潟県の鎚起銅器の工房・玉川堂(ぎょくせんどう)、東京都東村山市に拠点を構える板金ブランド「和國商店」、そして、隈研吾建築都市設計事務所とコラボレーション。世界でただ一点だけの伝統作品を生み出した。
本作品は、2023年3月15日に同社の宇宙利活用プロジェクトによって打ち上げられ、宇宙空間を数カ月間さらされた特別な銅板を使用している。
この壮大なプロジェクトは、新潟に工房を構える玉川堂との出会いから始まった。同社の200年以上の歴史を有する伝統工芸を宇宙空間にさらし、その後、地球に帰還した銅板の物性変化を検証するという実験的な試みを企画。プロジェクトを推進する中で、東京都東村山で板金技術を研鑽してきたブランド「和國商店」が、コラボレーターとして共鳴。さらには和國商店カフェの建築を手掛けた隈研吾建築都市設計事務所がアート自体の設計を担当するという、奇跡的なコラボレーションが実現した。
本作品は、玉川堂が打ち、宇宙から無事に帰還した銅板4枚を中心として、土台となる部分は和國商店の職人が、取り壊された神社の外壁部材(緑青銅板)をリサイクルすることで製作。玉川堂の銅板と和國商店の外壁部材として使用した土台を、隈研吾建築都市設計事務所のデザインによって、宇宙の神秘性を感じさせる美しい作品へと昇華させた。本作品は2024年末ごろに一般に販売を予定(価格未定)。