2024年03月19日 12:59

Stratasys Ltd. (NASDAQ: SSYS)は、3Dプリンタで造形された部品を今後の月ミッションに提供し、月面で材料性能を試験すると発表した。

同社は米ミネソタ州エデンプレーリー&イスラエル・レホボトに拠を構える樹脂系3Dプリンタと積層造形ソリューションの先進的企業。この実験は、イージス・エアロスペース社の最初の宇宙科学技術評価施設ミッション(SSTEF-1)の一つとなる。

本ミッションでは同社が造形したサンプルを提供し、同社が造形したキャリア構造で、無人着陸船によって月面に運ばれる。ノースロップ・グラマンさんが主導する2つの異なる実験では、3つの材料が焦点となる。最初の実験では、タングステンを充填したストラタシスのAntero(R) 800NA FDM(R)フィラメントで製作した試験部品の性能を評価。

2つ目の実験は、3D造形物の材料が宇宙空間でどのような性能を発揮するかを確認するためのもので、Antero 840CN03 FDMフィラメントを使用。この実験には、ストラタシスのパートナーであるHenkelがストラタシスのOrigin(R) One 3Dプリンタで使用するために製造し、高熱環境用に設計された新しいESDフォトポリマーも含まれる。

3Dプリンタ材料の試験部品を月の塵、アウトガスの原因となる低圧、月の大気がほとんどないことから生じる急激な温度変化にさらすことになる。詳しくはこちら(英語)。