2024年03月18日 15:45

日本産業医支援機構は、産業医科大学で、長時間残業をしている医師と、面接を実施する医師をスマホ上でマッチングさせるシステム「面接おまかせくん」(R)の試験運用を開始した。
2019年、働き方改革関連法が施行されたが、医療体制の確保のため医師は適用が5年間猶予されてきた。今年4月からの「医師の働き方改革」では、猶予期間が終わることに伴い、勤務医の時間外労働を原則、年960時間以内とする。さらに、時間外・休日労働が月100時間以上となることが見込まれる医師に、健康状態を別の医師がチェックする「面接指導」を受けさせることが、病院に義務付けられた。
「面接おまかせくん」(R)は、面接指導の対象となった医師がスマホで問診への回答、面接日時の予約ができる。夜間や自分が休みの日でも、オンラインの面接指導が可能となっているため、日中は忙しい医師も面接指導を受けやすくなっている。
同じ病院の医師同士で面接指導を行う場合でも、医局や診療科が異なる医師とのみマッチングする仕組みになっており、「同僚医師の面接は嫌だ」の懸念も解消。さらに「面接おまかせくん」(R)外注化の場合、面接指導を実施するための講習を受けた全国各地の同社の登録産業医が多数登録されている。それにより院外の医師による面接指導を活用する病院の場合、面接指導を受ける医師は自動的に他地域の医師とマッチング。知り合いの医師同士による面接指導を防ぐ。詳しくはこちら。