2024年01月04日 15:50

ヘラルボニーは、避難所などにおいて困難を抱える障害のある人たちのためのガイドライン・災害時に役立つ情報をまとめた特設ページを公開し、同時に「#障害者を消さない」を始動。SNSを通じて被災地にいる障害のある人たちのリアルな声を届ける活動を開始する。
ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験カンパニーだ。2011年に発生した東日本大震災。その後、重度の知的障害のある子どもや大人200人余りが、避難先を転々としている現状が報道された。知的障害や発達障害など、障害のある人のなかには、突然の環境の変化に対してパニックを起こして大声を出したり、落ち着きを失ってしまう人が多くいる。だが、これらの特性についていまだ一般には知られておらず、災害など非常時における配慮はまだ十分ではない。そのようななか、障害のある人たちが避難所から追いやられたり、自ら「健常者と同じ場所には(迷惑をかけてしまうので)いられない」と避難所を去っていく状況があった。
能登半島で発生した地震において被災した人々の中にも、障害のある人は必ずいる。障害のある人が被災地・避難所で本当に必要とする情報を当事者だけでなく、多くの人に知ってもらうため、SNSを通じて「#障害者を消さない」を始動。特設Webサイトでは、避難所などにおいて困難を抱える障害のある人たちのためのガイドライン・災害時に役立つ情報をまとめた特設ページを公開した。「災害用コミュニケーションボード」などを掲載している。