2023年12月19日 09:51

テムザックは、多機能型農業ロボット「雷鳥2号」を開発し、12月15日に宮崎県延岡市の圃場にて走行テスト及び、二番穂の収穫を実施した。

同社は、人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカー。医療、建築、パーソナルモビリティ、災害レスキューなど重労働や人手が足りない現場で、人に代わって活躍する多様な実用ロボット「WORKROID(ワークロイド)」を開発しつづけている。

「雷鳥2号」は、完全電動で動作し、従来の機械にはない機動的な動作が可能な、比較的小型のロボット。耕作放棄が懸念される小規模な圃場や不整形の条件不利農地でも稼働することが期待される。各種アタッチメントを付け替えることで、耕起、収穫等を完全電動で行うことができる、多機能型農業ロボットだ。搭載したバッテリーによるモーター駆動で走行し、かつ4輪をそれぞれ動作させることにより、前後移動・横移動・その場旋廻といった動きが可能。将来的には完全自律走行および群れ化による更なる省力化をめざす。

宮崎県延岡市および北浦農業公社との連携協定(2022年12月締結)に基づき同社が今年稲作を行った圃場において、開発した雷鳥2号に収穫用アタッチメントを搭載して収穫作業を行った。圃場はすでに9月に稲刈りを実施済だが、二番穂が生育している状態であったため、今回は雷鳥2号を用いて二番穂の刈り取りを一部行い、収穫作業に活用できることを確認した。2024年の収穫は、この雷鳥2号で本格的に行うほか、土を耕すロボットとしても活躍する予定だ。

テムザック