2023年11月08日 09:58

レオパレス21は、日本マイクロソフトが提供するAzure OpenAI Serviceを活用した社内向け生成AIチャットシステム「LeoAI Chat」を導入した。

同社は、2022年8月に公表したDX戦略のもと、DXの推進に取り組んでいる。その一環として、2023年3月には入居中の問合せに対応するAIチャットボットの運用を開始し、カスタマーサービスの応答率の大幅改善を実現した。今回、生成AIチャットシステムを社内向けに活用することで、従業員がセキュアな環境でAI技術を利用できるようになり、「業務効率化の推進」「サービス品質や提供スピードの向上」を図る。

同システムはレオパレス21の全従業員である約4000名がアクセスでき、文章の要約やひな形の作成などに活用することで、業務の効率化と業務品質の向上を実現する。同社の全社員がイントラネットを通じAI技術を利用できるよう、Azure OpenAI Serviceを利用することで、安全なシステム基盤を社内開発で構築した。今後は、ガイドラインなどの環境整備を進め、社内の利用促進を図っていく。

Azure OpenAI Serviceは、ChatGPTやGPT-4をはじめとする多様な生成AIモデルを、Azureのクラウドプラットフォーム上で利用できるサービス。マイクロソフト社が提供する企業版ChatGPTでは、顧客データを再トレーニングに使用しないため、情報セキュリティ上の安全性が担保されたまま、OpenAIと同じ大規模言語モデルの利用が可能なサービスだ。

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