2023年10月19日 18:52

神田外語大学外国語学部 アジア言語学科 中国語専攻の植村麻紀子准教授による「中日翻訳ゼミ」では、生成AI(ChatGPT)を活用したオリジナル絵本(日本語・中国語)を制作した。

本ゼミでは、2021年より日本語・中国語による「絵本翻訳・読み聞かせプロジェクト」を始動し、これまで日中両国に住む子供たちを対象にオンラインで活動をしてきた。一方で、活動をする上では、絵本(原作)の使用許可を取得することが課題になっていた。

そこで本年は、ChatGPTを活用して作成した脚本案をベースに学生たちがストーリーをつくり、本学留学生の協力を得ながら中国語に翻訳し、オリジナル絵本を作成した。絵本翻訳・読み聞かせプロジェクトの学生メンバーからは、「AIの良さや不便さ、言語学習に活かせるなどAIの可能性を大きく感じた」「絵本の中に中国語ならではの独特な言い回しや、初めて聞く文化など、どう翻訳して良いか分からないものがたくさんあり、当初は翻訳作業が大変だった。しかし、先輩方といろんな案を出して完成させた翻訳を読んだとき、言葉に言い表せないほどの達成感を感じた」などのコメントが寄せられた。

なお本作の発表の場として、10月21日・22日に開催される本学学園祭「第37回浜風祭」にて、学生たちが読み聞かせ会(日本語・中国語)と、本作にナレーション(日本語・中国語)を載せた動画の上映会を開催する。