2023年10月18日 15:43

愛知県産材PRのため、愛知県公館エントランス木質化リニューアル事業が完了。デザイン設計から施工を、建築内装業界で、3Dデジタル木工を駆使するアーティストリーが手掛けた。

愛知県公館は1969年12月の開館以降、内外賓客の接遇や重要会議、執務等の場として使用されてきた。開館から50年以上が経過し老朽化が進んでいたことから、2021年3月に策定した「愛知県庁舎等施設長寿命化計画」に位置付け、今年4月から9月まで長寿命化改修工事を実施。今回の改修工事では、外壁・内装の劣化の改修や給排水管・ガス管の更新、照明のLED化、バリアフリー化の改修を行った。

またそれとともに、愛知県産木材をPRするためエントランス部分の木質化を実施した。愛知県では木材利用促進条例を定め、県内全域で木造・木質化を促進するとともに、県の公共建築物でも率先して県産木材の利用を進めている。今回の改修工事では、国内外の多くの人々が訪れる公館のエントランスに、県産のスギやヒノキを用いたモニュメントを設置した。

製作には家具職人の手加工技術とデジタル技術をハイブリットさせた「3Dデジタル木工」が使われており、愛知のモノづくりが持つ技術力をシンボリックに表現したデザインとなっている。また、モニュメント中央には愛知県産の季節の花を設け、来賓を迎える。時間帯によって日光の入り方が異なり、県産材の木の風合いが変化。この温かく柔らかな表情も、木ならではの魅力の一つになっている。