2023年10月12日 16:05

京都伝統産業ミュージアムでは、「古典に親しむ~工芸に見る百人一首~」を、10月28日から開催する。

約800年前の鎌倉時代初期の歌人・藤原定家が、京都の小倉山の山荘で百人の歌人の歌を一首ずつ選び集めた「小倉百人一首」。五・七・五の上の句と七・七の下の句の中には、景色が眼前に絵のように思い浮かぶ素晴らしさがあり、一首一首に様々な想いが込められている。本展では、京都伝統産業ミュージアムの収蔵品である京焼・清水焼「小倉百人一首 茶碗」100個を中心に、百人一首や古典にゆかりのある工芸品を展示する。

茶碗のほかにも、嵯峨嵐山文華館の所蔵品である常滑焼花瓶や、江戸時代の百人一首かるた、また、当ミュージアム収蔵品である京人形の歌人や織額、屏風などを展示。百人一首の歌の情景をともに楽しむことができる。

なお、11月1日は古典に親しみ、古典を日本の誇りとして後世に伝えていく「古典の日」に制定されている。この日は、日本が世界に誇る古典文学「源氏物語」が初めて記録に現れた日で、その歴史は寛弘5年(1008年)にまで遡る。古典をより多くの人々に親しんでもらうため、この日はミュージアムの観覧料を無料とする「無料開放DAY」とする。

会期は10月28日~11月26日。会場は京都伝統産業ミュージアム 企画展示室。ミュージアム観覧料は、一般 500円、団体 400円(20名以上)、京都市外の小中高生 400円(20名以上の団体は300円)。詳しくはこちら