2023年10月05日 16:28

透光性超軽量断熱材「SUFA(スーファ)」を開発中のティエムファクトリと、青木あすなろ建設は共同で、SUFAを混錬した軽量断熱コンクリート(特許出願中)の開発に成功した。
SUFAとは、ティエムファクトリが開発中のシリカエアロゲル。従来よりも柔軟性を持たせた⾻格構造により、世界で唯一板状のエアロゲルを提供可能にする。透明の組成設計を可能とし、空間等のデザインとSDGsを両立することが出来る、期待の断熱素材。
コンクリートに特性を付与するために様々な素材を混練させる場合、その素材が水分を吸収してしまったり、混練後の均一性が劣ったりと、数多くの課題が立ちはだかる。両社はこれらの課題を解決することに成功。混練後の流動性や充填性を失わず、さらには硬化体の強度を維持したまま、新しい特性として軽量性・断熱性を付与した「SUFA混練軽量断熱コンクリート」を共同開発した。
今回の共同開発品を使用することにより、構造体そのものを一部軽量化することが期待できる。その他、省エネルギー住宅や商業施設等の壁・床・天井部等の仕上げ材として使用することで、優れた断熱性により、快適な空間を提供することができる。両社は、今回の共同開発品が建築業界のSDGs推進に寄与できることを願い、新たなパートナーと共に具体的な実装プランを議論できることを期待している。