2023年09月06日 15:59

SkyDriveは、「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と騒音低減に向けた共同研究に関する契約を締結した。
「空飛ぶクルマ」とは、電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段。同社は、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)での運航に向けて、「空飛ぶクルマ」の開発を推進している。空飛ぶクルマの実用化のためには、機体の安全性と環境に対する基準を満たし、機体の「耐空性」を証明する必要がある。現在開発を進めている機体は、騒音源となるロータ径や配置、システム構成等が従来の回転翼機とは異なる特徴を持つことが予想され、空飛ぶクルマの騒音を推定し評価する技術の獲得が必須だ。JAXAは、日本最大の航空機用風洞試験設備を保有し、従来から回転翼の音源探査の技術開発を進めて来た。今回、同社はその技術を活用し、本設備で初となる空飛ぶクルマの低騒音化に向けた共同研究を開始した。
同社が開発する空飛ぶクルマは、機体のエンジンを電動化することで低騒音化を実現することが可能となる。しかし、この機体が人々の生活環境の中で離着陸をし、実用化されるためには、更なる騒音低減が必要だ。今後、同社は、今回の共同研究の成果を元に、騒音源のロータやシステム開発をより一層推進していく。