2023年06月15日 12:35

資生堂は、第16回「shiseido art egg(シセイドウアートエッグ)賞」受賞者を決定した。
資生堂は、新進アーティストに資生堂ギャラリーの門戸を広く開く公募制のプログラム「shiseido art egg」を開催している。16回目となる2023年は入選作家の岡ともみさん、YU SORAさん、佐藤壮馬さんが、1月から5月にかけてそれぞれの個展を開催した。今回、3つの作品の中で資生堂ギャラリーの空間に果敢に挑み新しい価値の創造を最も感じさせた作品に贈る「shiseido art egg賞」に、佐藤壮馬さんが選出された。5月31日には授賞式を行い、佐藤さんにトロフィー並びに賞金20万円を贈った。
今回の選考では、3つの展覧会を開催後、今日のクリエイティブシーンで活躍する3名の審査員、磯谷博史さん(美術家)、温又柔さん(小説家)、諏訪綾子さん(アーティスト/food creation主宰)による審査の結果、世界の見え方を疑い科学と人々の心の間に生ずる違和感を表現しようと模索する姿勢からは、既存のアートの枠組みを攪乱し、拡張していく大きなポテンシャルを感じさせると評価され、佐藤壮馬さんが第16回「shiseido art egg賞」に決定した。佐藤壮馬展「おもかげのうつろひ」(4月18日~5月21日)では、2020年大雨により倒れた岐阜県の神明神社の大杉を3Dスキャンで複製し構成する新作を中心に、科学技術と人間の記憶や心の在り方との関係を探る展示となった。