2023年06月15日 09:20

凸版印刷は、J-オイルミルズとともに、J-オイルミルズが販売する食用油「スマートグリーンパック」シリーズの紙パックに採用された「液だれ防止機能キャップ」の開発で、日本包装技術協会(JPI)が主催する第47回木下賞「改善合理化部門」を受賞した。
木下賞は、JPIが主催し、JPI第2代会長である故木下又三郎さんの包装界に対する功績を記念して設定された表彰制度。同賞は、包装技術の研究・開発に顕著な業績をあげたものや、包装の合理化・改善・向上に顕著な業績をあげたものに与えられる。
「液だれ防止機能キャップ」は、食用油向けの紙容器において課題であった口栓からの油だれに対し、口栓の注出部を液だれに有効なカール形状にすることで、内容物の「液だれ防止」を実現。また、用途に応じて注ぐ量を変えることができる可変性と、ヒンジ構造による利便性を付与したことで、更なるユーザビリティの向上を実現した。凸版印刷は、J-オイルミルズがサステナビリティの重点課題として取り組む環境負荷の低減や食資源の維持に貢献する包材として、さまざまな内容物の長期常温保存が可能な口栓付き液体用紙容器「EP-PAK GL」を提案し採用された。同容器は、現行のプラスチックボトルと比較して、プラスチック使用量を約60%削減し、酸素バリア性と遮光性に優れた容器素材の使用により、紙容器で賞味期限最長2年(品種ごとに賞味期限は異なる)を実現し、食品ロスの削減にも貢献している。