2023年06月13日 09:02

阪急交通は、6月9日に阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として、奄美大島(金作原(きんさくばる))に企業版ふるさと納税による寄付を行い、「環境保全型トイレ」を設置した。
「環境保全型トイレ」は、処理槽内の杉チップに水分を吸着させることで、微生物の働きにより分解・処理を行う。水を使用しないため、土壌汚染に配慮しており、使用した杉チップは堆肥として資源になる。また、循環リサイクルに利用する電力にはソーラーパネルを活用するなど、総合的な環境保全機能を有している。阪急交通では、2007年12月に初めて屋久島に設置して以来、7例目となる。
奄美大島は、2021年、生物多様性の価値を評価され徳之島、沖縄島北部及び西表島とともに、世界自然遺産に登録された。ウサギの中で最も原始的な姿を残す「アマミノクロウサギ」他、次世代に受け継いでいくべき貴重な固有種や固有亜種、絶滅のおそれのある動植物の生育地として注目を集めており、特に金作原地区における亜熱帯の原生林の探勝は人気が高まっている。
阪急交通でも、添乗員同行の観光中心の団体ツアー、フリープラン、少人数によるネイチャーハイキングなど奄美大島の需要は高い。自然遺産の保護とオーバーユース防止を考慮し、適正な環境で奄美大島の大自然を観賞できるように取組みを進めてきた。
阪急交通社では、日本の美しく豊かな自然を永く後世に残すために、これからも環境保全活動をはじめとする社会貢献活動を継続していく。